外でファーオ、ファーオと声がします。
覗いてみると、まぉさんより、ふた回りほど大きなねこがいます。
まぉさんの顔は、テニスボール位なのに対して、彼の顔は、砲丸の玉位あります。
黒と焦げ茶色のしましま模様の強面のねこさんです。
まぉさんの彼氏でしょうか?
まぉさんは知らん顔で寝ています。
ファオファオ君はサッシのすぐ下まで来て、呼んでいます。
「まぉさん、彼氏が呼んでいるよ。」
「彼氏じゃないもーん。」
「彼氏じゃないとしても、顔を出したらどうですか?」
「別に友達でもないもーん。」
なんという、塩対応でしょうか?
ファオファオ君は、その間も、ずっとまぉさんの事を呼んでいます。
「私は、今、お昼寝中なのよ。」
焦らしているのではなく、本当に興味がないようです。
他の子と仲良くしているところを見たかったような、
「私は、そんな安い女じゃないわ。」
としたことに、『でかした❗』と、思う気持ちと、
複雑なのでした。