コギオヤ diary

折り返しの人生模索中

母犬のお願い その2

田んぼの真ん中で、野良犬と遭遇してしまった私。
遠回りを余儀なくされるのかと思いきや、様相が違ってきました。

その犬は、私に何か言いたいことがあるようです。
人恋しいのかな?撫でて欲しいのかな?飼ってあげることは出来ないけれど、少しの間なら、相手をしてあげることが出来ます。

けれどもその犬は、私がさわろうとすると、クルッと向きを変えて背中を見せます。顔だけこちらに向けて、私を誘います。
「付いて来て。」
と、言っているようです。

誘われるまま付いていくと、田んぼの中程まで案内されました。田んぼには、水を引いたり、排水する為の用水路がはしっています。その用水路に 可愛い子犬が一匹落ちていました。

幸い、稲刈りも終わって、農閑期の用水路に水はなく、子犬は無事でした。
「この子を助けて欲しかったのね?」
私は用水路に降りて、子犬を助け出しました。

その子犬は、1ヶ月位の茶色の芝系で、お母さんはガリガリに痩せているのに、コロコロと太ってとっても可愛い子でした。身体の半分位が泥で汚れていましたが、元気で怪我もないようでした。

子犬は大喜びでお母さんにじゃれつき、お母さんも私にお礼を言うのも忘れて、我が子を舐め回しました。しばらく感動の親子の再会を眺めていましたが、お互いに夢中の親子に ガン無視され、私は帰宅の途についたのでした。
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