「もう、犬は飼わない。」
と、言っていたナッキが、又、飼ってもいいかな?
と思い始め、子犬は無理。お金を出しては買わない。
そして、大人の犬。
と、来れば、保健所です。
捨てられた犬、事情があって、どうしても飼えなくなった犬が、収容されているはずです。
ホームページをのぞいて見ました。
芝系の 大きめの犬が五~六匹と シェルティがいました。
シェルティは、コリー犬を小型にした感じの犬で、柔らかいふさふさした体毛と シュッととがった鼻、ピンと立ったお耳が とってもかわいい犬です。
「この、シェルティをもらおう。」
私は早速、ナッキと保健所へと向かいました。
「大人の犬をゆずって欲しい。」
と言うと、住所 氏名 連絡先と、避妊をさせること、終生飼うこと等約束事の書かれた紙に記入、誓約を求められました。
そんなこと、当たり前。はいはーいと、記入しました。
そのあと、事務所を出て、大きな倉庫みたいな所へ案内されました。
真ん中が、通路になっていて、両側に柵があり、十畳位の広さのブロックが六つありました。
五~六匹の日本犬達がものすごく怒っています。
「何かの間違いだ。自分は、家族に愛されていたのに、こんなところにいるはずがない。」
と、叫んでいました。
その声に、シェルティは、パニックになって走り回っていました。
その中に
「なんでここにいるのかわからない。
みんな、何怒っているの?」
と、途方にくれたコーギーがいました。
続く