「猫ちゃん、猫ちゃん。」
「にゃーにゃー、どこですかー?」
朝の猫はどこにもいませんでした。
飼い猫だったのでしょうか?
とても慣れていたので、
誰かの猫だったのかもしれません。
おうちに帰ったのなら良いのですが。
私の住む地方ではまだ、
放し飼いの猫は
少なくありません。
男の子達に付いて、
学校の方へ行って
しまったのかもしれません。
通学路途中は
往来の激しい道が続きます。
踏み切りもあります。
男の子達の誰かが
連れて帰ったのかもしれません。
7人もいたのですから、
その中の1人ぐらい
猫を飼いたいと思っていた子がいても
おかしくありません。
私は、自分にそう言い聞かせるしか
ありませんでした。