「その、三日月笑顔はいつから？」
先月からお世話になっている、
呉服屋さんの奥さんに聞かれました。
「えっ？」
「その、三日月さんの様な笑顔よ。」
なんて素敵なほめ言葉でしょう。
もう、何十年も前のことです。
お勤めを始めて間もない頃、
新聞の日曜版には、
宗教のページがありました。
仏様の言葉は、
時に厳しく自省を促し、
ときに優しく未来を照らしてくれます。
私は毎週そのページを楽しみに読んでいました。
そこである日、『和顔施』
と言うものがあることを
初めて知ったのです。
『和顔施』とは、
優しく穏やかな笑顔で、
人と接することで、
人々に奉仕することになり、
ひいては仏様に奉仕することになる
というものです。
私は、今もその頃も
お金持ちではありませんし、
(ケチですし）
なかなかというか、
全然お布施をする機会がありません。
あっても多分できません。
でも、お金を出さなくても、
出来るお布施があるなんて。
それは、私にとって画期的な情報でした。
その日から、早速実行することにしました。
始めはうっかり何日も
実行していること自体を忘れていたり、
変にニヤニヤして、
周りから気持ち悪がられたりしました。
サービス業に従事していた
（今もしている）こともあり、
今では、意識せずに
常に少し笑顔でいられるようになりました。
意識してやっていることでは無いので、
たまに褒められるととってもうれしいんです。
特に今回は、三日月さんの様なんて、
初めて言われました。
ガサツで うるさい私を
そんな風に見てくださる方が
いるなんて。
驚きです。感激です。
これからも
研鑽を重ねていきたいと思いました。
「笑顔なら、ポーちゃんも負けません。」
「仏様は、そろそろ現金をと
思っていると 思うよ。」
