ステイホームで暇なので、
花布巾を作りました。
この模様は『分銅尽くし』と言います。
昔、天秤で、重さを量っていたとき、
基準の重りのかたちです。
金や銀をこの鋳型で固め、
蓄財した事により、
貯蓄の象徴として、
宝尽くしや吉祥文様にも含まれています。
この模様の楽しいところは
一筆書きで縫える所です。
余計な結び玉のないところが好きです。
ところで私は、
刺し子をするとき結び玉はしません。
3センチ重ねて縫いきりにしています。
刺し子は糸が貴重だった時代に
糸や布を大切に長持ちさせるために
作られた技法なので、
なるべく糸を捨てない方法で
縫うのが、私のこだわりです。
なので、
重なったところが
お分かりでしょうか?
もうひとつ、
私はいつも刺し子の糸は
細い糸を使っていますが、
今回、太い糸の縫い心地はどうかな?
と思って太い糸を使ってみたのです。
上側が今回作ったもの
下側が以前作った細い糸を使ったもの。
縫いがはっきり出るので
大きな図案には良さそうです。