コギオヤ diary

折り返しの人生模索中

新型コロナウィルス死 ではないけれど

母の死因は

心不全ですので、

新型コロナウィルス死には

数えられてはいませんが、

間違いなく

新型コロナウィルスがなければ、

今も生きていたはずです。

 

半年ほど前

母は転んで大腿骨を骨折

入院をしました。

その病院はお見舞いは一切お断りでした。

入口も一ヶ所に限定して、

お見舞いも着替えもそこに預ける

システムでした。

それを聞いたときは、

そこまでしっかり管理して、

患者を守ってくれているんだなぁ。

と、安心しました。

寂しいだろうなぁと、

毎週手紙と

電話してねとテレフォンカード

暇つぶしになるような

折り紙等を差し入れていました。

 

けれども、最初は

一ヶ月の予定だった入院は、

予後が悪く三ヶ月に及びました。

そして退院した時には

母はすっかり変わってしまっていました。

 

表情は一切なく、

能面のような顔。

魚の腐ったような目。

なにを言っても

小さく首を振るか頷くだけ。

私は母が

鬱を患っているのではないかと思いました。

 

そして、痴呆の症状も出て、

体力は戻らず、

入退院を繰り返し、

とうとうこの世からの

旅立ちとなりました。

 

コロナさえなければ。

母はまだ生きていたはずです。

 

やりきれない思いです。




f:id:cogioya:20210524070359j:image

母は開ききる前のバラが好きでした。