コギオヤ diary

折り返しの人生模索中

最大の遺産

NHK朝の連続ドラマ『エール』の

再放送を見ていました。

主人公裕一の父

三郎が亡くなる場面でした。

 

三郎は何日か前、無理を押して

長男の裕一を神社に連れ出し、

長男のお前をを差し置いてでも、

家督を次男の浩二に譲らせてくれと

頼みます。

 

そして、いまわの際には 浩二に

「跡取りは、お前だぞ」

と告げます。

浩二は、

父の愛情が、兄にばかり向いていると思い

ずっと心にわだかまりを抱いていました。

けれども、父の本心を聞き、

愛のあかしとして家督を譲られ、

長年の兄に対するコンプレックスが、

嘘のように消えました。

東京に帰る兄夫婦を送る彼の

清々しい、片ひじを張らない

穏やかな顔が とても印象的でした。

 

今、親が亡くなり遺産争いで、

兄弟と縁を切ったという話を良く聞きます。

血を分けた兄弟と

絶交するなどという悲しい事が、

珍しいことではない今、

三郎は

詐欺に引っ掛かったり、

家業を潰したり、

けして、お手本になるような

男性では無かったけれど

最後はとても立派でした。


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「お母さん、上から目線ね。」