コギオヤ diary

折り返しの人生模索中

覗いていたのは誰?

私が中学生になってすぐのころ、両親が親戚の法要で 出かけていたときの事です。

私は、試験の準備で留守番をしていました。一人で静かな家の中で勉強をしていると、背中に視線を感じたのです。

パッと振り向くと、開いたドアのすき間から、白い尖った鼻先が覗いていました。

当時飼っていたスピッツの<メリー>が覗いていたのです。
誰もいないはずの家で視線を感じて、私もドキッとしましたが <メリー>も私が急に振り向いたので、びっくりしたのか、一目散に庭にかけ戻りました。<メリー>は、よく家族が、気がつかない時など、家に上がっていました。当時足踏みだった、母のミシンの踏み板の上がお気に入りで、斜めでも気にせず丸くなっていました。

一度などは、お仏壇の前のお坊様の座布団の上で正座していました。
お坊様の座布団は私や、私の姉、弟がのっても叱られていたのに、<メリー>の真面目くさった顔がおかしくて、追い払われただけで叱られませんでした。