私は、ケータイを家では
持ち歩かない人間でした。
家にいるときは、
家電があるし、
緊急ならそちらにもかかってくるだろうと、
バッグのなかに入れたままのことが多く、
「お母さんのは、ケータイじゃない。
不携帯だ。」
と、息子たちによく言われました。
だって、持ち歩くと、その辺に置き忘れるし、
しょっちゅう探さないといけないんですもの。
息子たちの連絡なんて
「⚪⚪やっておいて。」
ってのしかないですしね。
そして、肝心なときに家に忘れてきて、
「今日、連絡しようとしたら、
キッチンで着信がなっていたじゃないか!」
と、叱られることになります。
どちらかを選ばねばならないとすれば、
やっぱり、外出中に使いたいので、
必然的に、バッグに入れたままと、
いうことになります。
そんな私が、転換を迫られたのは、
引っ越しを機に家電を無くしてからです。
パート先からの、シフト変更など、
緊急の連絡を放置。
何度も何度もかけ直していただいて、
たいへん迷惑をかけてしまいました。
とうとう私も、
年貢の納め時、
ケータイを常に携帯することに
なってしまいました。
「人間ってたいへんね。
猫で良かったわ。」
そう、人間って、たいへんなのです。