コギオヤ diary

折り返しの人生模索中

かわいく進化

まぉさんが、わたしの勤めていたコンビニに
姿を見せるようになった時、
「いかにも のら猫」
な見た目に、驚きました。

猫と言えば三毛かトラ。白や黒の単色。
シャムもかわいい。
けれどもまぉさんは、そのどれとも違った、
「あなたはいったいなに猫なの?」
と訊きたくなるような猫でした。

まず、地色がなにかわからない。
黒と、灰色と、ベージュが
不規則に混ざりあっている。
それだけでも、シンメトリーの好きな私には、
「ないわー。」
という猫でした。

しかもシッポが、短い。
猫属が持つ、
あの優雅で長いシッポを持っていないなんて。
「ないわー。」



そののら猫は今、
我が家の猫になっている訳ですが、
始めはしゃがれて低い声だったのに、
今では、かわいい高い声になっています。

朝早くからの
「早く起きて。まぉさんお腹空いちゃった。」
に始まり、
「あれして、これして。」
と、お願い鳴きを連発してきます。


今も早く目覚めて
ベッドでブログを書いていた
私の懐に潜り込み、
「まぉさんをなぜなさい。」
と、なぜなぜを強要していたかと思ったら、
(これは、無言で頭をグイグイと
私の手に押し付けてきた。)

プイッと、階下へ行き、
高い声で、
「ニャー、ニャー」
と、私を探しています。
私がここにいること、知ってるでしょ。
そう思うのですが、
あのかわいい声で呼ばれると、
ついつい
「なんや~?」
と、いいなりになる私です。


日本人は、《かわいい》が好きなのだそうです。
動物も赤ちゃんに近い、
目の大きな個体が、好まれるのだそうです。
それで、自然に(または恣意的に)
かわいい個体が、増えるのだそうです。


いつもツンデレのまぉさんの声が、
どんどん高くかわいくなったのは、
私に合わせた進化なのかもしれません。


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「べ、別にお母さんに合わせた訳じゃないし。
これ、いい匂いがするわ。」
はいはい。