「おかんの部屋、
まだまぉさんの臭いがするね。」
息子ののりちゃんが言いました。
「う、うん。そう?」
言葉をにごしてごまかしましたが
実は、私には秘密があります。
引く?引くよね?
自分でも、
猟奇的だなぁ、
と、思うもの。
実は、
実は、まぉさんのトイレを
まだ片付けていないのです。
引いた?引いたよね?
猫砂は最後にまぉさんが
かきかきして、
片方にこんもり山になっています。
触っていないので、
中にう○ちが入っているのか?
おし○こが固まっているのか?
わかりません。
でも、この砂を
最後に触ったのはまぉさんなのです。
この砂を片付けたら、
まぉさんの思い出が無くなってしまう
そんな気がして
片付けることが出来ないのです。
自分でも、
ちょっとヤバイな。
と、思います。
「私の思い出がトイレだなんて、
ひどいじゃない。」
ごめんね。
片付けるね。