『カフカフ、カフカフ』
ポーちゃんが、変な咳をしていました。
ちょうどポーちゃんがうちの子になってから、
一年ほどたった頃のことでした。
何かがのどにつまったのかな?
様子を見ていましたが、変わりはありません。
がしばらくするとまた、
『カフカフ、カフカフ。』
と、咳をするのです。
でも、体調に変わりはないようです。
そんなことが何回か続いた後、
わかりました。
ポーちゃんは、救急車が通ると
変な咳をするのです。
ということは、
これは、咳ではなく
《遠吠え》
なのです。
鳴くことのほとんどない
ポーちゃんが、
母犬に教えられる事もなく、
鳴くことは悪いことと
人間に教えられていたポーちゃんが
犬の本能に導かれての
遠吠えなのです。
「自分、犬ですから。」キリッ
正直、カフカフが、
遠吠えとわかったときには、
その意外性に笑っちゃったけれど、
そのあと、たくさん誉めてあげました。