私はナッキと、ホームページで見た、シェルティを貰いに保健所に来ています。
薄暗い、倉庫の中は、八月でしたが、エアコンが付けられ、臭いもありませんでした。
日本犬達が怒って鳴いています。
そして、なんとなく場違いな感じのコーギーがいました。
シェルティを見に行ったのですが、もともとナッキは、コーギーが欲しいと言っていたのです。
コーギーがいるなんて、これは、
やっぱり、運命じゃなぁ~い?
「この、シェルティはお迎えが来そうなので遠慮して下さい。その他の子なら、どの子でもいいですよ。」
「あの、茶色の子をお願いします。」
迷わずコーギーを見せてもらいました。
おじさんは、柵の上から、コーギーの首輪をひょいっとつかみ通路に下ろしてくれました。
歯を見て、
「この子は、まだ若いね。」
そのコーギーは、通路にへたりこんで、動くことすらできません。
「ここに皮膚炎がありますから、よく考えて下さいね。」
見ると、左目から耳にかけて、大きなハゲがありました。
「あんた、うちの子になる?」
私はへたりこんでいるコーギーに聞いてみました。
反応はありません。
うーん、松田聖子さんが、結婚を決めた時のように びびびっと来ると、思ったんだけどなぁ………
もっとも、彼女も終生のびびびじゃなかったけどね。
「この子は、今日来たばかりなので、お迎えがあるかもしれません。一週間は留置き期間となります。」
一週間後を約束して、保健所を後にしました。