コギオヤ diary

折り返しの人生模索中

夜叉ヶ池

私のお遍路番外編 12

神護寺善学院の

元となるお寺は

安八太夫安次という人が

娘の病気平癒を最澄に願い

叶えられたので、

お寺を寄進した事から

始まりました。

 

ところで、この娘さんは名前を

『夜叉姫』と、言います。

そして、この頃、弘任の大早魃があり、

郡司だった父親は大変心を痛めていました。

ある日道端にいた小さな蛇に

「もし雨を降らせてくれたなら、

  私の娘をやろう。」

と、言ったところ、

小さな蛇は龍神でその晩

大雨が降り、

龍神は夢枕で約束の履行を迫りました。

父親が娘たちに事情を話すと

夜叉姫が「私が行きましょう。」

と、言ってくれたのです。

夜叉姫は若者に姿を変えた龍神と、

揖斐川の上流に旅立ちました。

何日かして、

父親が揖斐川の上流にある池を尋ねると

龍になった娘が姿を現し

「このような姿になったからには

  二度と人の前に現れる事は出来ません。」

と、言って姿を消したそうです。

その池は夜叉ケ池と、名付けられ、

今もそこにあります。

 

このような、

『自己犠牲』『人柱』的なお話は

全国各地にありますが、

私はいつも思います。

もし自分ならとても出来ないと。


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ここは夜叉ケ池ではありませんが

こんなところかなと、思いました。