息子ののりちゃんが
愛媛からミカンをお取り寄せしました。
愛媛まどんなという
まだ、新しい品種のミカンです。
去年食べて美味しかったので
ミカンの大好きなのりちゃんは、
旬が来るのを心待ちにしていました。
このミカンは、オレンジのように
切って食べて下さい。
と、書いてありました。
オレンジのようにと言えば、
櫛形ですよね。
私は、この切り方で、
美味しくいただきました。
ところが、のりちゃんは、
「ネットで見た。」
と、拙い包丁さばきで、
ミカンを丸裸に剥き、
と言うか、皮を削りおとし、
美味しい、美味しいと、
大満足でまるかじりをしていました。
自分でやるぶんには、
文句はありません。
お互いに食べたいスタイルで
食べれば良いのです。
昨日から風邪気味で
のどが痛いというのりちゃん。
「風邪にはビタミンCが、
良いからね。」
と、ゆうべは、
柚子とハチミツのホットドリンクを
作ってあげましたが、
まだ、のどが痛いと言います。
「昨日、俺が剥いていたように
ミカンを剥いてくれない?」
いいですよ。
頭とお尻を落として、
リンゴのようにクルクルと剥いてあげると、
「あ、凄くきれい。
レベルの違いを感じるわ。」
と、大絶賛。
ペロリと平らげて、
「俺、毎日ミカン食べて、
ちゃんとビタミン取っているのに
何で、風邪引いたのかなぁ?」
と、呟きながら
寝室へ引き上げて行きました。
残された私は、
(凄くきれい……
レベルが違う……)
心の中でニヤニヤが止まりません。
明日も
「剥いて。」
って、言われたら、
イソイソと剥くのだと思います。
いかんいかん、
子供に依存してしまっては
自分も息子も不幸になる。
と、心を引き締めるのでした。