うちの近くに
変電所があります。
そこには昔、
まぉさんが屋根に登って
降りられなくなった建物があり、
ここ10日ほど前から、
その屋上の防水工事をしていました。
変電所は、高いフェンスで囲われ、
フェンスの上にはトゲトゲの鉄条網まで付いていて、
プリズンブレイクを思い出させます。
主人公のマイケルが、
よく金網越しに撮られていました。
そして、入り口には、鍵がかかっています。
そのおじさんは、7時前にはやって来て、
社員さんが、鍵を開けてくれるのを待っています。
散歩後半のポーちゃんは
さっきまで「もう早く帰りましょう。」
と言っていたのに、おじさんの顔をみると、
ダッシュで駆け寄りなぜなぜしてもらいます。
「今日でここの現場は終わりだから。」
おじさんが、残念そうに言いました。
「ポーちゃんを可愛がって下さってありがとう。」
きっと、このおじさんとは、
2度と会うことはないでしょう。
けれども袖すり合うも多少の縁。
いつ何があるかわかりません。
ね、ポーちゃん。
「いつでもポーちゃんをなぜなぜしていいですよ。」