子供の頃、地理の学科が始まると、
まずは日本地図を描きました。
……ように思います。
先日、パート先で仲良くなった
フィリピン出身の友人に、
「日本では、始めに日本の形を習うけど、
フィリピンはどうするの？
島がたくさんあるでしょ？
どうやって描くの？
点々、点々って、鉛筆の先つぶれるの？」
と、聞くと、なんと
「地図なんか、描かないよ。
島は7000以上あるんだよ。描けない。」
「えっ、じゃあ地理では、何を習うの？」
「地理なんて、習わないよ。」
という、驚愕の答えでした。
また、ある時は、素敵なステップを踏んでいるので、
「それは、何ていうダンスなの？」
と聞くと、
「ルンバって言うの。
フィリピン人は、みんな公園で踊るんだよ。」
「そうなんだぁ。
中国の人が、太極拳やるみたいに？」
「そう。」
「今度は、みっちさんが踊って。日本の踊り。」
と、無茶振り。
「えー、日本の踊りって、なんだろう?」
「夏休みに公園でやっているでしょ？」
「盆踊り？ 月がー 出た 出たー」
「違うよー、朝やってるでしょ。」
「ああー、ラジオ体操?
あれ、ダンスじゃないよー。体操だよ。」
「日本人、みんなやってるじゃない。
音楽に合わせて。」
「うん、日本人は、全員出来るよー。
でも、ルンバと比べて、かっこよくないよー。
盆踊りもルンバには負けるけどね。」
日本以外の国で生まれた人にとって、
ラジオ体操は、不思議な光景なのだそうです。
「猫から見てもおかしいよ。」
ラジオ体操は、日本人の健康の基本だよ。
