コギオヤ diary

折り返しの人生模索中

血脈

前回の記事を書いた後、

私は号泣してしまいました。

 

 

貧しいせいもありましたが、

母はとても厳しい人でした。

幼稚園に上がる前から

簡単なお手伝いを

いろいろとさせられていましたし、

子供の頃は

あまりの厳しさに

自分は愛されていないのでは?

と、よく布団の中で泣いたものです。

 

 

けれども、母に躾られたことは

すべて生きていく上で

大切な事でした。

 

たとえその時は

損をしたように感じたとしても、

人のために働くということは、

人から好かれ、信頼されたり、

また、自分が困ったときには

自然と回りが助けてくれたりするのです。

 

 

私は、根っからの善人ではありません。

心の中にいろんな

ドロドロしたものを抱えています。

でも、それをコントロールすることが

大切だったのです。

 

母はそれも

見抜いていたのかもしれません。

たとえ、本心からの善行ではなくとも

実行することが大切な事。

その積み重ねで、だんだん

本心から良い行いが

出来るようになる事。

 

 

 

 

 

私の泣き声を聞いて、

隣の部屋から

のりちゃんが駆け込んできました。

「おかん、どうしたの?」

「ブログを書いていたら、

  悲しくなったの。」

「無理に書かなくても良いんだよ。」

のりちゃんは優しく気遣ってくれました。

 

違うの。のりちゃん。

今際の際にも

お葬式でも泣けなかった私。

やっと泣くことが出来ました。

やっと心の整理が

ついた気がしました。

 

母がいて、

私がいる。

そして、

素朴で優しいのりちゃんがいる。

負けん気で実行力のあるなっきがいる。

こうして血は

受け継がれていくのです。

 


f:id:cogioya:20210705060500j:image