コギオヤ diary

折り返しの人生模索中

本格派プリンセス

まぉさんが、オンリーワンプリンセスを自認しても、どうしても、プリンセスになりきれないところがあります。

それは、きれい好きなところ。自分で身の回りの事をやっちゃうところです。

ところがコーちゃんは、出来ません。小雨の日、散歩から帰ると、泣きそうな顔でこちらを見てきます。
「濡れちゃった。びしょびしょだもん。」
いつまでもびしょびしょのままたたずんでいるだけです。
体をふるって水滴を落とすことも、自分で舐めてきれいにすることも出来ません。
ただただ人に拭いてもらうのを待っているだけです。

f:id:cogioya:20190519205905j:plain


昔読んだ、《和宮様御留》の和宮はトイレのあと始末もお風呂の世話も全て女官にやってもらいます。生まれたときから、人にやってもらっているので、恥ずかしいという感情はないと書いてありました。これは、著者の意見で、本当かどうかは、わかりませんが。
とにかく、<自分でやる>という、発想は無さそうです。

でも、本当のプリンセスというものは、そういう私たちから考えると常識はずれな面が あるのではないでしょうか?
テレビで見る、大金持ちの家に生まれたお嬢さんの金銭感覚が庶民に理解できないみたいな。


コーちゃんに関して言えば、コーちゃんはきっと、一ヶ月になるかならないかで、母犬から、引き離され、ペットショップの展示ケースの中で育てられたのだと思います。

私が子供の頃接していた、母犬に育てられた犬が、当然知っている、犬としての生き方というものを全然知らないのです。

家の回りでトイレするし、散歩の時は、道の真ん中を歩く。よその家の玄関の真ん前でウ⚪チをする。手や足や、お尻が汚れても、平気、自分できれいにしようという気もありません。

救急車が通っても、鳴きもしなければ、雷や花火がなっても、知らん顔 怖くないようです。

けっさくなのは、コーちゃんには スヌーピーの家のような 赤い屋根の家があるのですが、頭を奥に、おしりをこっちに向けてぐっすり眠っているのです。

「犬として、ありえないでしょ。」
私は、叫びますが、本人は、
「暗い方がぐっすり眠れるでしょ。
なんでお母さんはそんなこと気にするの?」
「だって、やっぱおかしいんだもん。」

これらの事は、犬としての本能だと思っていましたが、教えてもらってない事は、出来ないのです。ペットショップはやはり、罪作りだなぁと、思います。


そんなコーちゃんは、悪い意味での本格派プリンセスだと思っています。


あーあ、プリンセスが二人になっちゃって、下僕はたいへんです。